日本中の介護職員の月給を10万円上げると、どれくらい国家予算はかかるのか?

人手不足解消は処遇改善が第一

介護職が人手不足です。

日本全体で考えなきゃいけない課題です。

人手不足になることで自宅介護が続発し、経済的に衰退してしまうからです。

でも、介護職のステータスを上げない限り、介護職に求人は集まりません。

一番手っ取り早いのは、処遇を上げることです。

ズバリ、給料です。

でも処遇をよくするためにどれだけのお金が必要で、国民負担がどれくらい必要なのか議論されていませんでした。

今日はそのデータを集めて集めてみました。

どれだけ、今の介護職員の年収を上げる必要があるのか?

結論を言います。

介護職員の年収が142万円上がる必要があります。

月給で言うと、10万円です。

なぜ、 年収142万円でしょうか?

平成29年分民間給与実態統計調査結果と、求人ボックス給料ナビによると、

  • 給与所得者の年間の平均給与:441万円
  • 介護福祉士の年間平均給与:299万円

この差で年収142万円としました。

一人当たり、どれぐらい公金が必要か?

介護業界は、税金と介護保険(いわゆる公金)で収入を得ている業界です。

介護職員の給料は、公金からしか出せない状況となります。

自費で介護サービス提供を提供しているのは、ほんの極わずかです。

では、どれくらい公金がかかるでしょうか?

現在、介護保険料と自己負担分を合わせた費用(介護費)が来年度(2020年度)は10兆円だと言われています。

この金額から、さらに年収142万円上げるための費用が必要にあります。

まず、一人当たり、いくら必要なのか算出します。

まず、142万円/年必要ですが、社会保険料も必要になります。

これは、だいたい17%分(社会保険料は雇用側、被雇用側それぞれ折半で負担する。だいたい給料の17%分が発生する)さらに必要になります。

142万円/年×117%=166.1万円/年となります。

これが介護職員ひとりあたり必要な金額となります。

国民の負担はいくら必要か?

ちなみに、介護職員は全国に183.3万人いるということなので、

国家規模で見ると166.1万円/年 ✖ 183.3万人=30,446.1億円。約3兆円必要になります。

さて、所得税を申告した人が全国に4755.7万人います。

この人数で割ると、一人あたりの年間負担額が64,029円(月間約4,000円)となります。

一人当たり月間4,000円の増税に耐えれれば、介護士の方の求人が増えます。

2025年問題に耐えるために必要な金額は?

さらに、2025年に介護職員の需要がMAXになります。

団塊の世代が75歳を迎えて、もっとも要介護人口が増えるのが2025年と言われています。

要介護人口が増えるということは、それだけ介護職員の人数も必要になります。

この介護職員の人数を厚生労働省が試算したところ、33.7万人必要だということになりました。

業界平均年収が441万円だとします。

そうすると、今から予算が必要になるとすると33.7万人 ✖ 441万円=14861.7億円が必要になります。

1.5兆円ほど追加予算が必要です。

これを納税する国民4755.7万人で割ると、一人あたりの負担額が31,250円(月では約2,000円)となります。

これの負担に、さらに耐えきれるかという話になります。

まとめ

本気で介護職員の処遇を高めようとした場合、以下の結果になります。

今の介護職員の給料を月10万円増やす場合:国家予算3兆必要で国民は年間64,000円(月に約4,000円分)の増税が必要

これから必要とされる介護職員の人件費:国家予算1.5兆必要で国民は年間31,000円(月に約2,000円分) の増税が必要

本気でお金の面の心配をした方が良いと思います。

国民負担の面から言うと、まとめで上げた金額より少なくなる傾向はあると思います。

これ、国会議員の歳出を抑えれば済むだけの問題で済みそうじゃないです。

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