【経営者視点】「深夜に96歳の男性が『ラーメン食べたい』と言ったら」を考える

とりあえず、この記事をご覧ください。

深夜に96歳の男性が「ラーメン食べたい」と言ったら、どうしますか? 「ほどほど幸せに暮らす」を目指す事業者の挑戦
深夜に96歳の男性が美味しそうにラーメンを食べる動画をアップしたある事業者に、介護の専門職が一斉に非難の声をあげました。でも画面に映る男性は美味しそうだし、嬉しそう。取材に行ってきました。

はじめに言いますと、私は美味いものが大好きです。

美味いものが食べられなかったら、人生の80%は終了だと思っています。

深夜のラーメンが腹減ったときや酒飲んだ後にシミルって知ってます。

ま、味噌よりか豚骨ラーメンの方が個人的には好きですけどね。

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でも申し訳ないですが、一概に「良いこと」と言いきれないモヤモヤがあるのです。

介護業界は事故がいっぱい

介護現場は、事故と隣り合わせの関係になります。

平成28年度の統計ですが、介護施設内では年間1万件ほど事故が発生しています。

「老人福祉施設等における事故報告 集計・分析結果(厚生労働省保健福祉部)」より

今回のラーメンの件でいうと・・・。

「食べたいものは食べさせてあげたいです。病院食って常食だって美味いものじゃないのに、ムース食とか形状変えるともっと美味くないですからね」と思う一方で・・。

「誤嚥になって亡くなってしまった場合、最悪訴訟沙汰になって施設(法人)はつぶれて従業員を路頭に迷わせることはできない」と思います。

あ、誤嚥って食べ物で喉を詰まらせたり肺炎になったりすることです。

椅子に座っている人が天井に向いたまま水を飲んでみると、むせるじゃないですか?

これが誤嚥です。

むせることで気管や肺に炎症を起こして肺炎になります(誤嚥性肺炎と言います)。

最悪、人は死にます。

ご利用者・ご入居者様を事故にあわないようにする環境と意識を共有化させること。

これって経営の基本的な方針だと思うんですけどね。

経営者にとって、最も恐れるリスクが存在する

そして、経営側から見るともっと怖いリスクが潜んでいます。

それは、法人が潰れるリスクです

今回のケアで、誤嚥を起こして入居者様が亡くなったらどうなるのか?

場合によっては訴訟沙汰になります

誤嚥事故で損害賠償を起こされ、数千万円単位で支払いを命じられた判例があります。

このような状況では、経営者・管理者に相当な時間や労力のコストが発生します。

現場のスタッフさんも士気が落ちて辞めていくでしょう。

ケアマネさんなどは横のネットワークが強いです。

紹介や新規利用はなくなるでしょう

売上高が立ちませんので潰れます。

サービスを賛同する人は、ここまで含めて賛同する人はマレだと思います。

安全は最上位ではなく、ベース

気になる言動を一つありました。

「大切なのは何を目指すかだと思っていて、僕らの目標の最上位は、『ほどほどに幸せな暮らし』です。『安全』を最上位にはしない。ほどほど幸せが実現できるなら、安全性は最低限確保しながらも多少下げてもいいと思っています」

これは自分の意見と違っていると思いました。

サービスは、「安全→接遇→サービス→効率」の順番で検討すべきと考えています。

多分、深夜にラーメンが食べられるような機能訓練をしていると思うのです。

家族や職員間で連携を取りながら、深夜でラーメンが食べられるように支援しているはずです。

でないと、誤嚥が起きた時の説明がつかないはずです。

あと、契約書や契約時の説明をどうしているか興味をもちました

介護業界は、保守的な考え方をする傾向があります。

単に「今までのやり方で良い」、「新しいことは苦手」という考え方の人もいます。

一方で「え、それって根拠があってやっているの?」と心配する人もいます。

この心配が、業界の癖としてあるので、どう克服しているのか興味あります。

経営者の目線と、従業員の目線の違い

今回の騒動を見ていると、現場の方々から強い拒否反応を示すのは理解できます。

自分も最初見た時は「え?」と思いました。

ひょっとしたら、革新過ぎて現場の人たちにはついていけないものかもしれない。

だからこそ、経営者は「スタッフのフォローは出来ているのかな?」と思いました。

経営者と従業員は基本的な目線が違います。

言い換えると、経営者は将来を考えるのが仕事です。

従業員は、今、どうするのかと考えるのが仕事です。

一般的に経営者は、経営する業界の従業員から上がってきた人が多いはずです。

だから、従業員の気持ちはわかるはずだと思うのですが・・・。

老婆心でしょうか?

社会的な影響を検討した場合

自分のスタンスは、新しいことはどんどんやるべきだという立場です。

同時に、根拠ある安全と接遇は保証してほしいという考えです。

それらを無視して新しいサービスをするとどうなるのか?

叩かれます。

モグラたたきのように叩かれます。

業界全体のイメージダウンにつながりかねます。

そうなると、労働者の新規参入が妨られるのが怖いです。

入所者に提供しノドを詰まらせ死亡させた件で、准看護師に有罪判決(松本地裁)という事例も出てます・・・。

不用心な事故で、いらぬ方向に進めないでほしいと思います。

経営者の志向傾向を考えればなおさらですが・・・。

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